立花の家
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立花の家 House in Tachibana

  • Onomichi, Hiroshima
  • Housing&Sauna
  • 2024

尾道水道を挟んで市街地の対岸に浮かぶ向島。築およそ60年の木造住宅を、東京から移住した若い夫婦の暮らしの拠点として改修し、敷地内にはウィスキングが可能なサウナを増築した。
長い年月のなかで、さまざまな住まい手が選び取ってきた素材や構成が折り重なった住まい。その蓄積を尊重しながら、これからの生活に必要な要素を丁寧に加え、調和を図るように更新を試みた。柱素地の柔らかな木の色合い、玄関先に残された土壁のざらついた表情、そこをすべり落ちる自然光の移ろい、そしてそれを受け止めるあたたかみのある土間。異なる時代の痕跡が響き合うことで、空間にさりげない心地よさが生まれている。
既存の和室の一部は土間へと改修し、サウナに訪れる人々や近所の方々が集う小さなコミュニティスペースとした。生活と外部との間に穏やかな接点をつくることで、この家が島の社会や環境と関係を育む場となることを目指している。
敷地内に増築したサウナでは、夫妻が週末に親しい知人を招いてウィスキングの施術を行っている。施術には通常用いられる白樺に加え、この土地で育まれた植物で編んだウィスクを用い、蒸気と香りをまとわせながらからだに触れていく。地下から湧き出る天然水を使ったかけ流しの水風呂や、里山を望む外気浴スペースも設え、立花という地に息づく自然や風土を感じながら心身をととのえるための場所を用意した。
熱や香りの体験、人と時間の流れが静かに重なり合うことで、夫妻の日常に新たな楽しみが生まれ、ふたりの暮らしが自然とこの場所に根ざしていくことを願って設計した。


設計:プフ設計
施工:ユーカリ工務店、元山工務店、宮の工房ほか
家具:赤装
写真:松本慎一

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