火の山展望台プロポーザル案
火の山展望台プロポーザル案
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火の山展望台プロポーザル案
火の山展望台プロポーザル案
火の山展望台プロポーザル案

火の山展望台プロポーザル案 Design Proposal for Hinoyama Observatory

  • Shimonoseki, Yamaguchi
  • Observatory deck
  • 2022

山口県下関市の火の山展望台の建替え計画プロポーザル案。
園路の延長として配置した海側へ緩やかなカーブを描き張り出した「曲線デッキ」、門司の和布刈山方面へ向けて配置した「直線デッキ」、園路からなだらかに下る「階段広場」という3つの要素により構成されている。
下関・火の山と対岸の門司・和布刈山には、かつて連続した地層を成してたが貫入したマグマを隔てて各々が独立した山となり、マグマから生成された花崗岩が海流に浸食されて関門海峡が発達した地質史がある。
和布刈山と火の山を結ぶ軸線上に展望デッキを計画し、かつて一体であった大地と海峡越しに対峙することで、下関という深い歴史をもつ場所に流れた時間を感じることを意図した。
またデッキ東側には、かつてこの場所から都へ続いた山づたいの狼煙の軌跡を臨むことができ、この場所が「火の山」であるという由縁を眺望を通して再認識することができる。

– 照明計画
年間を通じて日照時間が確保可能であるため、太陽光パネルと蓄電池を設置し、展望デッキ、階段広場及び園路の照明を再生可能エネルギーでまかない、非常時の電源としても利用できる計画とした。
海峡の夜景を楽しめるよう眺望の妨げにならない配光計画とし居心地の良い空間とする。
蓄電池容量は、日没時から深夜までの6時間点灯を目安に勘案した容量。非常時には携帯電話50台分のフル充電が可能。タイマー制御装置を備えることでイベント時の長時間点灯も対応可能。

– ランドスケープ
旧展望台の解体による人為的な撹乱により現在の敷地は外来種草本が繁茂している状況であった。
かつての山頂の風景を想起させるような植生の有り様を考察し、二次自然としての空間性を郷土種の植栽で創出する計画とした。
敷地中央付近の階段広場は在来種草本による二次草原を管理目標とし、将来へ向けた持続的な植生環境の起点とする。展望を阻害しない外周部は周辺樹林と馴染むように植生回復を促し、草地と樹林の間はグラデーショナルな移行となるよう、低木などで林縁環境を形成する。

– 構造計画
直線部はRC造純ラーメンによる橋梁状の構造、曲線部はRC造(一部鉄骨造)の両端部に十分な剛性・強度を持つ耐震要素を配置したラーメン構造。
直線部は柱本数を最小化することで階段広場での活動の自由度を高め、曲線部は耐震要素のT字壁が水平力を負担することで海側に建つ柱を細くし、眺望に配慮した計画とした。

提案者:長谷川明建築設計事務所+プフ設計+ヒュマス
提案協力:まちデザイン, 金箱構造設計事務所

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