まるみハウスの窓辺(on going)

まるみハウスの窓辺(on going) Window space of Marumi-House

  • Onomichi, Hiroshima
  • Guest House
  • 2025

尾道市北部、山あいの御調町にあるゲストハウスの一室。小さな角部屋に並ぶ二つの窓のまわりを改修し、滞在者が自然に足をとめ、過ごしたくなるような居場所を計画した。
ひとつはすぐそばの小川に面し、水の音が心地よく響く。もうひとつは山の稜線を望む窓。どちらも昔ながらの型板ガラスを残しつつ、断熱性を高めるため内窓を新たに設けている。内窓を包むように取り付けた木製の幕板は、隅を斜めに落とした柔らかな輪郭で、窓辺に穏やかな奥行きを添えている。カーテンレールはその奥に収められ、複数のサッシ枠が並ぶ見えがかりを同時に整えた。
幕板の立ち上がりは、施主が大切にしている小物や漫画を立てかける背景にもなり、窓辺に自然と腰を下ろし、手にとって過ごす時間が生まれるような仕掛けとしている。
窓台には、空き家バンクを運営する施主が町内の空き家からレスキューし大切に保存していた古材を再利用し、長く使われてきた木の表情が窓の外の風景と室内をつなぐ。音と眺め、手ざわりのある木とガラスが重なり、小さな部屋に静かな親密さをもたらしている。

設計:プフ設計
施工:なゆた工務店

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